今日からママのつくもしも、シリーズ?



もしも、地球にコンママが来ちゃったら? その2



さっそく、お買い物に行かなくちゃ!だって、こんな素敵な娘が出来たんですもの〜♪


うきうきと、し始めた美子に、嫌な予感が走る有利・・。まずい、このままでは、コンラッドが美子の
着せ替え人形の洗礼を受けてしまう!夫として、妻を守らねば!
なのに、だったら、俺、欲しい物があるんですけど〜と・・迂闊にもコンラッド自身が口走ってしまった!
ぎゃーー!コンラッド゙待て!

「あら何?コンラッドさん?」
「はい!前に猊下に買って頂いた下着です!突然でしたから置いてきちゃって。」

って・・まさかの、健康おぱんつ様〜?

「待てコンラッド!あれは〜!」
「下着ね、確かに買わなくちゃ!それって、どんな下着?レースのフリフリ?リボン?何処に売っているの?」
「猊下、何処に売っているんですか?」
「あぁ、巣鴨だよ。」
ケロリと答えた村田。

巣鴨って、おばあちゃん達の原宿といわれるあの?といって、渋谷家の面々は、ぽかんとする。
だろうな、この目の前の美女の愛用下着が、おなかすっぽり、もこもこの健康オパンツ様だとは思うまい。

つーか、村田・・あれ、やっぱりおばちゃんパンツか・・・。

「でもって、ブラの方は、スポーツ用品店。」
スポーツと聞いて俺の目が光る!コンラッドと一緒に、スポーツ店回りしたいな〜。グラブとか
選んであげたい!

「まて!弟のお友達、何で下着のお買い求め先が、スポーツ店だの巣鴨なんだ!?」
「それは、ウェラー卿の愛用の下着が、お腹すっぽりパンツとスポーツブラだから。」
平然と答えちゃう村田。お前やっぱり、大物だよ。

「なに〜!この美人顔で、おばちゃんパンツだと!?てめー!なめてんのか、コンラッドー!」
何で、お前が怒るんだ勝利!?たしかに、おれだって、アレはどうかと思うけど・・。
「だよな〜、その見た目なら、セクシー系だよな?お前、もうちょっと、自分のビジュアル大切にしろよ〜。」
親父にまで、しみじみと言われた。・・・なんで親父まで?

「そうだぞ、コンラッド!見えない所にまで、おしゃれは気を抜いては、ダメだ!それで、立派なゆーちゃん
の嫁になれると思うなよ、こうなったら、俺が兄として、正しい下着を買ってやる!」
まて!勝利!兄貴までなんでコンラッドの下着に拘るんだよ!!

「でも、あれ・・かわいいのに・・、折角、娘とおそろいだったのに〜。」
しょぼーんとするコンラッド。そうそう、たった今娘と別れたばかりだったんだ。俺は決めた!どこまでも、俺は妻の味方だ!
「コンラッド、巣鴨にいくぞ!俺が健康おパンツ買ってやる!」
「ユーリ!」


ひしっと、見つめ合う二人。
ぴしっと固まる勝馬と勝利。


あらあら、二人ともラブラブね!と、朗らかに笑うのは美子で、彼らは、国公認のバカップルですから〜と
余計な入れ知恵をしているのは、村田だ。

さっそく出かけようとする二人を、美子と勝利が止める。自分達も行くというのだ。
「だよね?ウェラー卿、服のセンスはお義母さんに任せたほうがいいよ。渋谷のセンス最悪だから・・。」
と言いつつ、村田も付いてくるようだ。
「何で村田まで・・。」
「だって、君のお小遣いじゃ、てんで足りないもの。ウェラー卿の分は、僕が立て替えるよ。」
「でも、猊下も学生なのでは?」
うっかり忘れそうになっていたが、有利はここでは王ではなく、一介の学生、ならばこの猊下も、そう所持金に
差があるわけが無いと思ったのだろう、コンラートは困惑して辞退しようとした。
しかし、村田は、あぁ、気にしないでと、軽く笑うと、
「大丈夫、僕はソフト開発や株でそれなりの資金を持っているし、後でボブに請求するからその間
立て替えるだけだよ。だから、安心して何でも買い給え、君、娘にお土産を買いたいなって顔しているよ?」
ばばっと、顔に手を当てて、おどろくコンラッド。いや、そんなことしても、本当に書いて有る訳じゃないし^^;


それに、君の力になるって言っただろう?
猊下・・。


さっき、思いっきり美子の暴走から見放したくせに、しゃあしゃあと言い切る村田。しかも、それに
感動して気付いていないコンラート。有利の眉間にしわが寄る。
何でお前が良い所をもっていくんだよ!


「まて!コンラッドは我が家の嫁だ!弟のお友達に出して貰う謂れはない!それに、俺とて株で金が有るし、弟と
その嫁の滞在費ぐらいは出せるぞ。ゆーちゃん、お兄ちゃんからのご祝儀代わりだ。コンラッドの滞在費は俺が出すから。」
「ショ・・ショーリ・・。」
じーんと、感動する弟と、その嫁(認めちゃってるよ)。
「だから、ゆーちゃん、コンラッド・・・おばちゃんパンツだけは、やめてくれぇぇーーー!」


「村田悪い、金、立て替えといて。」
「OKOK〜。あ、ウェラー卿、早速、巣鴨から行こうか?」
「そうですね。」


「え!?なんでゆーちゃん!?」
なんでも何も、弟の嫁の下着に拘る兄にお金なんぞ借りれるかぁ!村田の方が、マトモだ!
そして、4人は買い物へ!目指すはお祖母ちゃんの原宿、巣鴨だ!

「あっ!それと、ここで卿はおかしいので、猊下も、俺の事は名前で呼んでくださいね?」
「あぁ、そうだね、でも、コンラッドじゃ男の名前だし・・美子さん、どうします?」
「あら、コンちゃんで、いいんじゃないかしら、可愛いでしょう?」
「おふくろ、コンラッドは、犬じゃないんだから・・。」
「じゃ、渋谷は?」
「・・レオとか?」
「それは、君が愛する球団だろう・・。ドイツ人っぽくするなら、語尾がOは男性だから、Leonore レオノーレ とか?」
「略してレオか・・。」
「君・・、どうしてもレオにしたいの?・・だったら、Constanze コンスタンツェ にしよう、略してコンちゃんで!」
「そうよね?コンちゃんって可愛いわよね?」
「結局、お袋の案が通るのかよ!だったらきくなーー!」
「だって、君のセンス・・皆、野球つながるんだもの、妻に球団のマスコットの名前付けるってドウよ?」
ちょっとだけ冷たい目で、親友を見る村田。確かに、正論だ。
「うっ!」
「まぁまぁ、ユーリ、俺はユーリがつけて下さるなら、何でも嬉しいですよ。」
そこに、すかさず、フォローを入れる妻。でも・・。
「じゃぁ、レオ子にする!」
「・・すみません、猊下の方でお願いします。」
やっぱり、夫のセンスの無さは、例え、ウェラー卿をもってしても、フォローし切れなかった・・。

そして、電車を乗り継いで巣鴨到着〜。

降りてみれば、結構若者も多い。さて、下着はっと。駅の近くにそれらしきお店を発見。中には女子高生らしき人と
おばあちゃんが混在してるのが、巣鴨らしいのか??

「あ、そこじゃないよ。こっちこっち」
と、入ろうとしたら、商店街へと連れられていってしまった。
「あ!ユーリ!あれなんてどうです?」
と、コンラッドが指差したのは、健康赤パンツ・・・。なんで、よりによって、そんなものを見つけるんだコラ!
「流石、コンちゃん、あれは、巣鴨名物の赤パンツ!しかも、ここは元祖赤パンツのお店さ〜、紳士用も有るから
渋谷とおそろいで買ったら?」
ぎゃー、余計な事を!
完全に面白がって、うんちくをたれる村田・・、くそー、金だけ借りておいてくればよかった〜!


「ほら、これなんかどう?若返るシリーズだってさ〜。」
「へ〜蛙と若返るをかけているんですねっ!」
うわっ!なにやら、コンラッドが、赤い下着に蛙のプリントが付いたシリーズ物に興味を持った!?ぎゃ〜〜!待ってぇ!
「でも、コンちゃん、その赤は服の下から透けるわよ?他のにしましょう?」
おふくろ!ナイスフォロー!ほら、あっちのお店で買いましょう〜。とコンラッドを赤いパンツから引き離した。あぶねー、まかり
間違って、コンラッドが赤○ンなんかに興味を持って、お揃いなんていわれたら、断れないところだったぁ〜。
結局は、巣鴨では、母美子のお勧めで、可愛いキャミソールとショーツのセットを買った。娘とおそろいでかえたのが、
選んだポイントだ!


その後、移動して都内のデパートで、美子が洋服を選んでいた、なんと自分のも・・折角こんな美人の義娘が
出来たのだから、ママもおそろいが良い〜!と、駄々を捏ねたからだ。
グレタの分もあわせて、三人お揃いのワンピースを買ってご満悦だ。ふと、コンラッドの足が止まった。
「?」
視線を追っていくと、レインブーツ?そうか、向うにはビニール素材なんてナイ。しかも、最近はおしゃれなのがあるのだ。
「コンラッド、グレタに見ていこう?」
「あ・・はい!」
ふたりして、娘の為にあれこれ見ていく姿は、本当に、子を持つ親の姿だ。
「ねぇ、健ちゃん。本当にコンちゃんったらグレタちゃんの事が好きなのね。さっきから、自分の物ではなく子供の
ばかり見て・・。本当に親って感じね。」
「えぇ、グレタは、少し境遇が彼に似ている所があって、それででしょうか?彼も人一倍気にかけていたところが
有るんです。実際、幸せに育った渋谷やビーレフェルト卿では対処できないような体験をしてきた子です。彼が
母親を引き受けてくれて、良かったですよ。何でも上手く自分の中に隠しちゃう子なんで、彼でないと気付け
ない事も多いですから・・。」


「そう、優しい子なのね・・。」
「えぇ、とてもいい子です。」


今度、会いたいわ〜、つれてこれないの?
う〜ん、年の半分は、留学先にいるんで難しいですね。でも今度つれてきますよ。
きゃぁ!さすが、健ちゃんね!頼りになるわぁ!


「ジェニファー!このレインブーツなんて、どうかと思うんですけど?」
向うから、コンラッドが可愛らしい靴を持って、呼んでいる。それに、今行くわ〜。と答え、二人は彼らの
元に歩いていった。




サンプルなんで続きませんと言いつつ、続きました。続きが読みたいというコメントを頂きまして
その中から、具体的に、地球でのデートと美子ママにお買い物に連れまわされるコンの話をミックス。
でも、振り回しているのは、天然ボケ王子様の方ですね。微妙に村田が掻き回していますが。
で、お買い物は、まだ続きます。