今日から『ママ』のつく 番外 下着シリーズ3 健康おパンツ〜。
見上げた先に、とてつもなく信じられない光景を見つけてしまい。有利・ヴォルフラム・グウェンダルの三人は固まった。
その視線の先には、三人の大切な女性の部屋。そこには、部屋の主であるコンラートともう一人、有利の親友で
大賢者である村田健がなにやら、真剣な顔つきでむかいあっていた。やがて、コンラートは、ブラウスに手をかけると
おもむろに脱ぎだしたではないか!?ブラウスを脱ぐと、今度は手が後ろに回り、ブラジャーのホックにかかった。
「「「な・・なにーーー!!!」」」(←最近、反応の仕方が似てきた三人。)
そこで、シャッ!とカーテンが引かれる音がして二人は見えなくなった。しかし、レースのカーテン越しには、二人が
密着しているようにみえた。まさか、コンラッドと村田が・・・・不義密通!?
イヤだな〜渋谷。この場合、キミとコンラートは、本当に結婚しているわけではないんだし、不義密通とは言わないよ〜。
ただの、恋愛さ、悪いね渋谷、コンラートは僕が貰ったよ。
すみませんユーリ、俺たち愛し合っちゃったんです♥!
コンラート♥
猊下♥
見つめ合う二人、そして彼らはゆっくりと重なり合って・・・・・・・・・・・・・
うわぁぁ! ↑なんて事が、今あの部屋で繰り広げられているのか??そ・・そんなの!!
「「「許せるわけが無い!(じゃり!・だろ!)」」」(←妄想癖も一緒か!?)
どどどどどどどどどどどど・・・ばたーーーーーーん!!!
「うわーだめだ、コンラッド!だまされるな、村田に貞操をささげちゃダメだぁぁl!」
「姉上ぇ!はやまってはいけません、そいつは、別に内通(?)しているものがいるんです!」
「そうだコンラート!いくら双黒でも、腹まで黒いのは、いただけんぞ!」
ほとんど蹴破る勢いで、部屋の扉から乱入した三人に、中にいた【四人】が目を丸くしておどろいている。
「は?」
と、驚いて振り返ったのがコンラート・・・しかも、服着てるし。でも、ワンピースに変わっている、なして?
「あ、おとうさま〜!ヴォルフとグウェンも一緒なの?」
よくみれば、その足元には、愛娘のグレタまでいた。・・・あれ?
「あれ〜〜?三人とも、どうしたんだい、息せき切ってかけこんできたりして?」
と、いいつつ、こめかみ青筋うかべているのは、当然村田・・・エー、今の聞かなかった事にしてクレマセンカ?
「と、いいますか?今の貞操どうのってなんです?」
ぎゃぁぁ、グリエちゃん、繰り返さないでーーー!
俺たちは、飛び込んだ瞬間・・・勘違いをしていたらしいことに気づいた・・・が!!
その時既に、口から出た言葉は取り消すわけにも行かず・・・、村田大賢者さまの逆鱗にふれてしまったい!
あぁ〜〜なんてこったい!どしたらいいんだーー!?
「ユーリみてください。猊下に頂いちゃいました〜。」
そんな俺達に、まったく気づかず・・・っていうか、手元のブツに意識が向いちゃって、俺達の様子まで気にならないらしい。
うれしそうに、コンラートが持っているもの・・・・ぱんつ??ショーツというより、おパンツ様。しかも、なにやら、
もこもこ っというか、もっさり というか?・・・・・・・・・・えーーと、温かそうな、ぱんつですね〜。
なんか、お婆ちゃんの原宿、巣鴨あたりで売っていそうな、三分丈の太ももまで隠れるコットンぱんつが、
色とりどり。しかも、隣には同じ柄のお子様ぱんつまで・・こっちは可愛い。グレタに似合いそうだ。
「見てお父様!グレタのもあるよ。今日から、同じ柄の下着で 『こーでぃねーと』 するんだ〜。」
ねー?と、母娘で顔を合わせて、にっこり笑いあう。うんうん、かわいいね、うちの妻子は!
それに、贈り主の村田も、ほほえましそうに、見やってからら、三人に向き直った。
「やっぱりねー、普段肌に当たるものは、柔らかなコットンが一番いいんだよ。まぁ、フォンビーレフェルト卿がが贈った
繊細な総レースの下着なんかは、綺麗だけど普段使いにはどうかな?チキチクしちゃって、色々かゆくなるんだ
よね〜。まぁ、透けてるから、肌に合わせると一体に見えて刺青みたいで綺麗だけどね〜。」
ハイこれでーす。と、グリエちゃんが、ぴらり〜んと見せる。薄いベージュに金糸がきらきらと輝く。確かに綺麗だ。
あれって、着たら裸と変わんないんじゃない?きれいだが・・・・。弟が贈るもんじゃないだろう!?
え?ヴォルフ?コンラッドにあの総レースの下着贈ったの?なんか、チクチクしそうじゃん。(←驚くポイントはそこか?)
ヴォルフラム・・裸に見える下着なんてコンラートに着せてどうするつもりだ!?(←どうするつもりもナイだろう?)
え?いや・・その!僕は、姉上の美しさを際立てる下着をえらんだだけで、他意はないぞ!!(←他意は無くとも問題はあり?)
「フォンヴォルテール卿がくれたシルクの下着は、ワンポイントのうさちゃんが可愛いんだけどね〜、色が濃すぎて兎が
洋服の下から見えちゃうよ〜?だいたい、ショーツのバックにうさちゃんつけた、ウェラー卿っていうのも、どうなのかな〜?」
またしても、グリエちゃんが、ぴらり〜んと別の下着セットを見せた。色は白で普通だが、でーんと存在を主張するように
付いているのは、うさちゃん?
あ!・・兄上こそ何贈ってるんですか?姉上の尻にウサギなんてはりつけて、しかもアレ兄上の手作りですね?(←お尻ってアンタ)
え・手作りなの?っていうか、アレ兎?ねずみじゃないの?(←夫として突っ込みポイントがやはり違うだろ)
し・・・しかし私のは、シルクで肌触りはいいぞ!(← 一応考えて贈ったらしいが、問題はそこじゃない!)
「それから、上王陛下がいくら持ってきたからって、コレをウェラー卿に選んだんだってね渋谷。」
ぴらりと、村田が広げたのは、先日ツェリ様に押し付けられた、魅惑のランジェリーセット。
「ぎゃぁぁあl!そそれは!?」
「これ、透けてるよね。布はたっぷりだけど、透けてるよ・・・・いやーー、渋谷君ったら、スケベだね〜。」
にやにやと、手の中の物を振ると、きょとんとしたグレタが問題発言をぶちかました。
「あれー?これ、お母様のじゃないよ〜、お父様のネグリジェだよ。だって、この前、着ていたよね!」
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」」」」
じーーーーーーーーー。
4人の冷たい視線が、肌に突き刺さる。
小僧・・おまえ?
ユーリ、姉上に着せるんではなく、自分で着たのか?
渋谷・・・これは、キミのほうの趣味だったのかい?
あらやだ、坊っちゃんったら、そういうことなら、グリエに言って下されば、いいお店紹介するわよ〜。
おっと、一つ、生暖かい視線が混じっていたようだ。
うううっ、どうにかしろよコンラッド・・・アンタが着せたんだからな!じと目で訴えてみれば、
コンラートが、はいはいと答える。何か投げやり〜、でも、この際!助けてくれるなら、何でもいい!早く助けぇてーー!
「はい、陛下にも一つ差し上げますよ。これなんかどうですか?陛下の好きな青のハート柄。」
「いるかーー!」
思わず、ボケに突っ込みいれちゃったい!
「えー、これ暖かいですよ。それとも、こっちがやっぱりいいんですか?猊下もおっしゃってましたが、冷えは女性には大敵なんですよ?」
なにやら、真剣な顔で、村田の手の中のセクシー下着と比べて、こっちの方がお薦めですよ。なんて勧めやがって。
つーか、今女性なのはアンタ!俺は、ぴちぴちの野球小僧だ〜〜!アンタどこまで本気なんだよ?ぼけ??天然ボケなのか?
なんてこったい、親友に引き続き、妻までもボケ担当なのか!俺一人がツッコミだなんて〜〜!
「渋谷、何か論点がずれてきてるよ・・・もしかして、話ごまかしてない?」
あ・・ばれた。ちっ!さすがムラタだ。
「ユーリ、本当にいらない?これ暖かいのに〜。」
ほらといって、コンラッドは、がばりとワンピースをたくし上げると、すっぽりとそれを脱ぎすてた。
「わーーーぁぁぁ!!まった、コンラ・・・ッドおおぉ??」
ほら、といって下に着ている物を見せる。下は、太ももからお腹まですっぽり隠れる村田さんご推薦のもこもこコットンパンツ。
たしかに、これならパンチラも安心だ!ところで、上のブラジャーは何?なんか・・・。
「ブラジャーは、日本産スポーツブラだよ。激しく動くアスリートの用の物だから、武人であるウェラー卿にいいと思ってね。」
それに、これなら肩紐もずれないし、伸縮に優れているから、アンダーもずれにくいだろ?ちょっと調達してきたんだ〜。
調達?・・村田・・・・俺がいないのにどうやって地球の物を調達したんだよ!・・俺の中で、村田別ルート確保疑惑が
浮上した。多分、眞王が絡んでいるに違いない!眞王は、大賢者にはムチャクチャ甘いもんな!ぬぬぬ、出し抜かれた!
「楽ですよ〜これ。後ろがY型なんで、紐もずれてこないし、苦しくないんです。本当に有難うございます猊下。」
コンラートは、本当に嬉しそうに村田に礼を述べる。ここ数日の悩みがすっきり晴れたからだろう。何やら最近、彼の中で、
村田の株はうなぎのぼり状態だ。ちょっと、危機感をつのらせる、夫と兄弟であった。
「あれ?どうしたんですか?三人とも眉間に皺なんてよっちゃって?これ、かわいくないですか??」
くるんと一回転してみせる・・・・・うん、確かに、これも可愛いよ。これならイロイロ安心だ。安心なんだけど
・・・俺たち三人は顔を見合わせる。
「グレタは可愛いと思う!」
歯切れの悪い父親と父親その2(ただいま、叔父設定中)と伯父とに、グレタが、すかさずフォローを入れた。なんて、いい子なんだ!
「僕も、とても可愛いとおもうよ!」
あ、すかさずポイントを稼ぎに出たな村田!なんて、あざとい奴なんだ!
「それに、僕はキミタチの意見も取り入れて熟考したんだけど?どうだい!これならパンチラしても安心!ブラジャーを直すことも
ないし、キミタチの希望通りじゃないか!おや?・・・・・・この選択に何か問題でもあるのかな?」
きらーーーんと、村田猊下のめがねが底光りした。
「大丈夫ですよ、猊下。ほら、この通り当人であるコンラッドが気に入ってますし、グリエもこれは可愛いと思うの。」
ねーーー?ぼっちゃん方?おやぶん?(まさか、猊下に逆らおう何て言わないっすよねー?)
「あ、いや!可愛いか可愛くないかと聞かれれば、これも可愛い!たしかに、もこもこは、かわいいよ!」
「そう、たしかに、ソレなら、僕らの心配事は減るし、悪くは無い選択だ。」
「うむ、たしかに、可愛いぞ、コンンラート!」
そう、もこもこをきて、ご満悦の様子のコンラートは、いつもの、爽やか好青年ではなく、ちょっと幼くってかわいいと思う。
特に可愛い物好きの長男は、弟の様子に、まんざらでもない。
でも!と、三人は思う。
ちがう!もこもこ健康パンツは、可愛いけど・・・何というか?そう、方向性だ!方向性が明らかに違うだろう!
いや・・健康的且つ健全な姿でいいんですが・・・男としては、こう?いうなれば、恥じらい?とかほしいな・・とか、おもいまして・・。
現に下着だけの姿だけだというのに、コンラートを見ても、「あぁ、暖かそうだな〜」などという感想しか出てこない。
本人もやけに堂々と下着姿だし!って、元からアノヒト、堂々としてらっしゃいましたが。・・そう、うっかり見ちゃった時の
ドキドキ感?いやゆる、女性の神秘(?)へのトキメキみたいなものが、あの健康おパンツ様からは、感じないんだ!
ぶっちゃけ・・健全すぎて、萌えねーーーーーーーーーーーーーー!!!
「ほら、三人もそういっているし、替えは沢山あるから、これからは毎日これを身に着けたまえ!」
あっはっはっはと笑う村田を見て、俺たちは確信した!
わざとだ!絶対わざとだろ?ダイケンジャーめ!
嬉しそうにするコンラートとグレタの手前言えないけど・・いえないけどぉぉ〜〜(心の中で号泣)
しかし、コンラッド。アンタも男なら、この微妙な男ゴコロを少しは察してくれよーー!と、恨み言をつぶやいてみるが、
心の中なので、当然コンラートには聞こない。それどころか、村田さんと何やら盛り上がっているし・・・。ガク。
「こんなにしていただいて、本当に今回は猊下には、何とお礼を言っていいか。」
「いやいや、いいんだよ。でも、そうだな〜?今度、ちょっと僕が持ってきた衣装を着て見せてくれればいいさ〜。」
「衣装ですか?」
「あはは、キミの兄弟みたいに、ドレスやスケスケ下着を着ろとは言わないさ(確実に他を蹴落とす猊下)、日本の武道の
伝統的な衣装なんだ。弓なんだけど、ウェラー卿は弓も出来るって聞いたからさ〜。」
俺はピキーーンと、ひらめいた!さては、袴を着せる気だな?村田と勝利が、巫女さんの袴は、赤と黒でどちらが萌えるか!?
と討論していたのを覚えている。それに、弓道部員の凛々しい袴姿もモエ〜〜なんて、確か言っていたな!それが真の目的か!
「あぁ、そういうことですか、俺でよければ喜んで!」
だが、俺が止める前に、何も知らないコンラッドは、受けてしまった。あぁぁ〜〜!
「じゃぁ、僕は行くよ。また何かあったら、相談してくれたまえ。」
「あ、グリエものっちゃうわよ〜。隊長、乙女暦ならグリエのほうが長いんだから、いつでも言ってね?」
ニコニコッと、二人は満足を得られる成果をもって、とっとと出て行ってしまった。おかげで、止めそびれてしまった俺。
「お母様、今日は、このピンクのリボンのがいいな〜。」
「じゃぁ、今日はこれで、おそろいにしようか?」
「わーーい!お揃い〜。」
そんな、おれたちの心情も知らず、母娘のほうは早速、貰った下着の吟味に入っている。仲睦まじく・・もちろん、俺の
選んだ魅惑のランジェリー共々、ヴォルフとグウェンの下着もボツになったわけで。
下着騒動は、村田の一人勝ちで幕を閉じたのであった。
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5/8拍手に掲載
Blog で募集したコンママに着せる下着案から、鍵屋様から頂いた「健康おパンツ」の
ネタを一部頂いてお話にまとめました。あはは。おなかすっぽりパンツというより、毛糸のパンツだね!
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