| コンユ・ヨザケン ジャム 可愛い報復編 |
そこに居たのは、某球団のマスコットを思わせるような憎っきオレンジの兎! 「これは、俺への挑戦か村田ーぁぁ!」 執務室に置かれたバスケットの中に、面白いものが入っていると聞いて、覗いてみればこれだ! 「なんだ、ユーリ、うさぎは嫌いか?中々可愛いじゃないか?」 ヴォルフが、こんな可愛いのに変な奴〜といって、オレンジ兎を抱っこした。 「まぁまぁ、あれ?もう一匹は?あぁ、ここにいたんだ。」 どうやら、バスケットの中には、もう一匹何かいたらしい。 「こら、じたばたしない!」 往生際が悪いな〜と、バスケットに敷かれたタオルの底に身を隠していた物を、ひょいっと 取り出す。こちらは、茶色のたれ耳兎・・なんか、やけにぐったりしているような? その時、俺の感覚に何かがひっかっかった。思わず目の前の兎をよーく見る。 じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!あれ? これはまさか! ばっと、村田から兎をひったくると、顔の前に掲げてみる。すると、兎がウルウルとした目で 有利を見返した。 「こ・・・こんらっどぉぉ?アンタ何ウサギになっているのぉぉ??」 「何、コンラートだと??」 すぐさま、執務室の面々の視線が、有利の持っている兎に集まる。 「だって、こいつの目、銀色の虹彩が入っているし、第一、俺がコンラッドを間違えるわけないだろ!」 グウェンダルが、おそるおそる近寄ると、コンラートなのか?と、兎に聞く。 すると、うさぎは、コクンと首を縦に振った。 「くっ!可愛い!」 「はっ!では、まさか、では、こっちの兎は?・・・ヨザックか?」 ヴォルフが、自分の抱いている兎に聞いてみた。そうです、俺ですー!と解ってもらえた嬉しさに ヨザ兎がたしたしと、前足でヴォルフの腕を叩いた。 「・・・大賢者・・これ返す。」 ずいっとばかりに、ヨザ兎を村田に押し付けた。えー!プー閣下ひどぉぉい!! 「グリェェ!兎がしな作るな!気持ち悪い!」 兎言葉がわかるはず無いのに、絶妙な駆け引きで漫才・・いや口喧嘩をする二人はほっといて。 「コンラッド・・どうして?・・いや原因はアノヒトだろうが、魔力の無いあんたらが犠牲になるなんて事、 無いと思っていたのに・・。」 ユーリ・・・。すみません、まさか俺も、もにたあにされるとは・・。 「でも、安心しろよ、俺が責任もって飼ってやるからな!」 はい?? 「あ、ユーリずるいぞ!僕が!コンラート兎は、僕が面倒を見る」 え? 「いや、お前達では、ウサたんの世話はまかせられない、ここは私が・・。」 ぐうぇん??誰が!ウサタンだー! 怒りで、たしたしっとじたんだを踏むが、かわいいーー!と、周囲から歓声が・・。くそ! だめー!コン兎は俺が飼うの!これ、魔王命令ー! 鶴の一声で、この場は決定した。ぶーぶー!横暴だぞ小僧!、職権乱用だぁぁ!とか、ブーイングが 巻き起こったが、魔王様はコン兎を抱きしめてご満悦だ。 「あぁ、陛下がコンラートを抱きしめてぇぇ〜!ずるいですよ、コンラート!そうだ、わたくしだって!」 何やら、王佐が髪を振り乱して廊下を走っていったが、誰も気にも留めない。行き先は地下の例の場所だ。 きっと、彼の部屋に住まう悪魔によって、兎に変えてもらおうというのだろう。陛下命の王佐では有るが、 行き先が行き先だけに、本当に命かけてるなーアノヒト。 「よかったね、ウェラー卿。無事飼い主がきまって〜。」 「そういえば、何でお前が二人を?連れて来たんだ?」 「だって、僕が薬盛ったんだもの〜。」 あはははっと、さらりと恐ろしい事を言いのけた。 「な・・なんでまた!」 「君、この前、僕らがされた事、もう忘れたの?」 この前というと、例のジャム事件の事だろうか?二人揃って、コンラッドの部屋で、お互いの恋人に足腰立た ないまでに貪られた。あれだ・・。あれは、恥ずかしかったうえに、次の日揃って、ベットに撃沈したのだ。 「お仕置きさ〜。これで、一週間は僕らは休める上に、可愛い兎とも遊べるし〜。」 むらた・・・お前・・・・。 「でかした村田ぁ!さっすが、大賢者!コンラッド〜。一週間可愛がってやるからな!ふっふっふ。」 「あははは、たまには、僕らだって休まなきゃ〜。」 ええぇ!元に戻して下さいよ!ひどいですよユーリ! そうですよ、ケンちゃん、元に戻して〜ぇ! 兎が、たしたしと、前足で腕を叩いて抗議してくるが、痛くないし、つーか、可愛い〜。 「大丈夫だよ、ヨザ。この姿の間は、僕が膝に乗っけてご飯をあーんして食べさせてあげるし〜。」 え?はい、あ〜んで、ケンちゃんが食べさせてくれるんですか!? 「そうそう、コンラッドも、お風呂も入れてあげるからね♪」 お風呂・・良いです入れなくて〜!じたばた!じたばた! 「ふふふ、コンウサちゃんは、恥ずかしがり屋ですね〜♪」 ユーリ!楽しんでますね!ヴォルフ〜!グウェン〜!どうにかして下さいよ〜。 「兄上、コンラートに何か訴えられているような?」 「アニシナと猊下が関っている以上、どうする事も出来んだろう・・だいたい、たまには二人も、 もにたあ気分を味わえば良いんだ。いつも、人を見殺しにしおって・・!」 「・・そうですね、いつも人を笑顔で差し出してますからね。コンラート兄上はっ!」 がーん! 弟に、棘付きで己の所業を、言われてしまえば、コンラートも二の句がつげない。 「大体、あの二人がいなければ、陛下も脱走しないで、執務に励んでくれるだろうし。」 「兎と戯れていますが・・・。」 はーい、コンうさちゃん、お首に、りぼんつけましょうね〜? 「「・・・。」」 うれしそうに、コンラート兎に、リボンをつけて遊んでいる・・。コンラートの方は、つけられてはたまるか! と、必死にもがいて逃げ出そうとしている。逆に、ヨザ兎は、色々猊下につけてもらえて楽しそうだ。 「あれ〜?ヨザ兎はおとなしいのに、どうしてコンうさちゃんは、我が儘ばかり言うんですかぁぁ〜?」 ひぃ!? 「ああああにうえ?魔王!まおうが!!」 「見るな、目を合わせては、いかん!」 口調と見た目は有利なのに、ビシバシと、飛んでくる殺気は、上様のものだ。いきなりの魔王化に、 ヴォルフは長男の後ろに隠れ、グウェンは書類から目を絶対に上げない。そして、 「陛下!・・きょ・・今日は、執務はいい。コンラートの世話をしてやってくれ・・。」 「え〜、いいの?やったぁ!じゃぁ、行こうか、コンうさちゃん。」 ひどい!グウェン!俺を生贄にしましたね!? 何やら、ウサタンが目で訴えているが、必死に目をそらしているグウェンダル。結局、執務ははかどらず 今日も彼は、夜中まで残業だ。 さてと、どうやって、コンうさちゃんを、可愛がろうかな〜? 渋谷、上王陛下のところに行けば、犬や猫の洋服とか有るんじゃない?着せれるのが有るかもよ? おし!じゃ〜、行ってみよう! お〜! 意気揚々と、双黒の少年達が出て行くのに、何をやらかしたかは、大体想像が付くが、仕事に支障が 出ることだけはしてくれるなと、元に戻ったらすぐ下の弟を説教してやろうと思った摂政閣下だった。 6月18日UP JAM 第三弾です。どうやら、双黒さん達は、毎夜恋人の仕打ちに文句があった模様です。 |