チビちゃんズです


黒うさのゆーちゃんと、白獅子のコンちゃんはとても仲良しさんです。
今日もキャッチボールをするやくそくをしています。
おや？どうやら、コンちゃんの方が早くきたようです。


ゆーちゃんは、まだか？


きっと、お兄ちゃんウサギのしょーちゃんにでもつかまっているのでしょう。
しょーちゃんは、ゆーちゃんの5つ上のおにいちゃんうさぎです。
弟想いのいいおにいちゃんなのですが、少し妄想癖があるうえに、心配性なんです。

だから、いつ可愛いかわいい弟のゆーちゃんが、獅子に食べられてしまうか
とっても、心配しています。

だけど、そんな事は、ありません。
だって、二ひきはとってもとっても・・・（以下略）とーーても仲良しで、
将来を誓い合った仲なのですから！

「ゆーちゃん、おれと一生バッテリーを組んでくださいますか？（訳・俺と結婚してください！）」
「うん、もちろんだよ！おれたち最高のバッテリーになろうな！（訳・そのままのイミ）」

多少の意識の食い違いはありますが、それでも二匹が仲良しでしあわせなのだから
問題はないでしょう・・・・たぶん。

しばらくすると、ゆーちゃんが、ぴょんぴょんかけてきました。

「ああもう！しょーちゃんを振り切るのに手間取っちゃった！コンちゃんもう来ちゃってるよな？」

どうやら、コンちゃんの予想は大当たりだったようです。
きょろりと、野原を見渡すと、大きなピンクの花のさく木の根元に、見慣れた白い毛並みが見えました。
こっそり、近づいてみると、コンちゃんはぐっすり眠ってしまってしまっているようです。
きっと、ゆーちゃんを待っているうちに、春の日差しがぽかぽかして、気持ちよくなって眠っ
ちゃったのでしょうね？
起してしまうのは、しのびないような、実に気持ち良さ気にねています。やはり、獅子はネコ科、
ひだまりには弱いのでしょうね。
起こすかどうか迷っていると、ぴくっ！とコンちゃんの尻尾がゆれました。つづいて、ぴくりぴくりと
まあるいお耳が周りの音を拾い集めて、ぱっちりと薄茶に銀色のお星さまをちりばめたおめめが開きました。

「ゆーちゃん!」

「う、ごめんな、しょーちゃんに捉まっちゃって、待たせちゃったよな？」
「大丈夫ですよ、お花の中での昼寝も中々気持ちよかったですよ。」
おいでおいでと手招きされて、ゆーちゃんはコンちゃんと並んでお花の木の根元に座りました。

上から、降りそそぐようなお日様とお花の香り。時折、風が木の周りをダンスすると、一斉に
ピンクの花びらが、二匹を包み込むようにくるくる・ふわふわ・楽しそうに戯れていきます。

「ね？」
「うん！」
たしかに、この中で眠ったら楽しい夢が見れるでしょうね。

やがて、聞こえてきた。静かな2つの寝息。そこには、寄り添うように眠る、白と黒のチビちゃん達がいたそうです。


2008・4･15UP

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ちびーズの絵・かなり前の絵をスキャナで読み取って、PIXIAで色づけ・テクスチャで背景を入れて
フォトショップでJPG加工。まだ、背景を書き込むまで、ペンタブの使い方になれてないんで、
毎回、背景無いですね。ついでに、SSつけましたんで、それで許して〜。

イラストのテクスチャですが、こちらでお借りしています。
『Roz』 URL http://gi0.net/